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薬局実務実習の進め方2019

40日目 薬局実務実習と国家試験

40日目 第8週5日目

  チェックポイントSBOs

 

 SBOs894;職務上知り得た情報について守秘義務を順守する。(態度)

 

 【第101回薬剤師国家試験】

 問141 
 薬剤師の守秘義務(刑法第134条)に関する記述のうち、正しいのはどれか。
 2 つ選べ。
 
 
 1  親告罪である。
 2  正当な理由がある場合には、秘密を漏らしても、守秘義務違反にならない。
 3  守秘義務違反によって懲役刑に処されることはない。
 4  医師と薬剤師の守秘義務では、規定されている刑罰に差がある。
 5  業務上知り得た秘密であっても、その後、薬剤師でなくなった場合には、
   その秘密を漏らしても、守秘義務違反にならない。
 
 
   
  正解;1 2 
 
     親告罪とは、秘密を漏らされた人が訴えないと
     罪にならないということです。
 
     3  刑法 134 条によると、6ヶ月以下の懲役がある。  
     4  刑法 134 条で、医師と薬剤師には差がありません。
     5  薬剤師でなくなっても、守秘義務は継続します。
 
 
 SBOs923;薬歴、診療録、患者の状態から処方が妥当であるか判断できる。

                              (知識・技能)

 【第102回薬剤師国家試験】

 53歳男性。尿酸値が高く、3週間前より処方1で治療を開始。その2週間後、

 尿酸値が改善されなかったので処方2及び処方3が追加となった。


 (処方1)
  フェブキソスタット錠 10mg 1回1錠(1日1錠)
   1日1回 夕食後 14日分
 (処方2)
  ベンズブロマロン錠 25mg 1回1錠(1日1錠)
   1日1回 夕食後 14日分
 (処方3)
  クエン酸カリウムクエン酸ナトリウム配合錠 1回2錠(1日6錠)
   1日3回 朝昼夕食後 14日分


処方2及び処方3を追加して7日後、患者より「新年会が続き、ビールを飲む量が
増えており、足の親指が腫れて激しい痛みが生じてきた。」との訴えがあった。


 問 246(実務)
 この場合の処置として適切なのはどれか。1 つ選べ。


 1  フェブキソスタットを 40mg に増量する。
 2  ベンズブロマロンを 50mg に増量する。
 3  フェブキソスタットを 40mg に増量し、ベンズブロマロンを 50mg に

   増量する。
 4  フェブキソスタットとベンズブロマロンを中止し、コルヒチンを追加する。
 5  処方1、処方2及び処方3はそのままで、インドメタシンを追加する。

 

 

  正解;5

 


 問 247(薬理)
 処方された薬物及び前問で挙げた薬物の作用機序として、正しいのはどれか。
 2つ選べ。


 1  プロスタグランジン E₂の産生を抑制する。
 2  尿酸を酸化してアラントインと過酸化水素に分解する。
 3  代謝物のオキシプリノール(アロキサンチン)がキサンチンオキシダーゼ

   を阻害する。
 4  腎臓の尿細管において尿酸トランスポーターを阻害する。
 5  T細胞のチューブリンに結合し、微小管の脱重合を抑制して安定化する。

 

 

  正解;1 4

     2の記述は、ラスブリカーゼの作用機序。

     3は、アロプリノールの作用機序。

      フェブキソスタットは同様の作用機序だが代謝物がオキシプリノール

      ではない。

     5 白血球のチューブリンに結合して、微小管の重合を抑制して

       安定化する薬剤として、コルヒチンがある。

 

 SBOs943;調剤された薬剤に対して、監査が実施できる。(知識・技能)

 

 【第101回薬剤師国家試験】

  45歳男性。下記の処方箋を保険薬局に持参した。薬剤師がインタビューしたところ、患者は「医師からはピロリ菌の一次除菌と聞いている」と回答した。

 


(処方)
  オメプラゾール錠 10mg 1回2錠(1日2錠)
  クラリスロマイシン錠 200mg 1回1錠(1日 1錠)
  アモキシシリンカプセル 250mg 1回3カプセル(1日3カプセル)
    1日1回 朝食後 7日分

 


 問 202(実務)
 処方監査による判断として、正しいのはどれか。1 つ選べ。

 


 1  1日 1回朝食後を1日 1回朝食前に変更する。
 2  1日1回朝食後を1日 1回夕食後に変更する。
 3  それぞれの薬剤の1日量を2倍にして、1日2回朝夕食後に変更する。
 4  7日分を3日分に変更する。
 5  7日分を 14日分に変更する。

 

 

 

   正解;3


 問 203(物理・化学・生物)
 ヘリコバクター・ピロリ菌の感染診断には尿素呼気試験法が用いられる。この方
法は、¹³Cで標識した尿素を服用し、ピロリ菌が持つウレアーゼ活性で生じる呼気
中の二酸化炭素を赤外吸収スペクトル法で検出するものである。これに関する記述
のうち、正しいのはどれか。 2つ選べ。

 


 1 赤外線は紫外線よりも短波長である。
 2 赤外線は分子振動によって双極子モーメントが変化するときに吸収される。
 3 赤外吸収スペクトル法では、紫外可視吸光度法とは異なり、ランベルト-ベー
  ル(Lambert-Beer)の法則が成立しない。
 4 ¹³CO₂の逆対称伸縮振動は ¹²CO₂と比べ低い波数側に検出される。
 5 ¹²CO₂の測定には 2350cm‐¹付近の吸収が用いられ、これは指紋領域に含まれる。

 

 

   正解;2 4

     1 赤外線は紫外線より長波長である。
     3 分子振動により双極子モーメントが変化する際、赤外線が吸収され

       る。この原理を用いて物質の同定・定量を行う方法を赤外吸収スペク

       トル法という。
       ランベルト-ベール(Lambert-Beer)の法則

         希薄溶液において、吸光度は濃度、層長に比例する。
       赤外吸収スペクトル法では、紫外可視吸光度法と同様吸光度を測定

       しているのでランベルト-ベールの法則が成立する。
     4 フックの法則

       分子を構成する原子の質量が大きいほど分子運動の振動数は小さくなる

       ため¹³CO₂の逆対称伸縮振動は¹²CO₂と比べ低い波数側に検出される。
     5 赤外吸収スペクトル法において、波数1500 cm‐¹未満の領域は指紋領域

       であり、波数1500 cm‐¹以上の領域は特性吸収帯である。

       ¹²CO₂による2350 cm⁻¹付近の吸収は、特性吸収帯に含まれる。

 

 

 

 SBOs1042;在宅医療・介護に関する薬剤師の管理業務(訪問薬剤管理指導業務、

        居宅療養管理指導業務)を体験する。(知識・態度)

 

 【第101回薬剤師国家試験】

  70歳男性。もともと歩行が困難であったが、最近、薬の飲み忘れが増え、通院も困難になってきた。医師の指示に基づき、保険薬局の薬剤師が在宅訪問薬剤管理を行うこととなった。


(処方1)
 ドネペジル塩酸塩錠5mg 1回1錠(1日1錠)
 バルサルタン錠 40mg 1回1錠(1日1錠)
 アスピリン腸溶錠 100mg 1回1錠(1日1錠)
  1日 1回 朝食後 14日分
(処方2)
 サルポグレラート塩酸塩錠 100mg 1回1錠(1日3錠)
  1日3回 朝昼夕食後 14日分

 


 問 250(実務)
 在宅訪問において薬剤師に求められている行為としてふさわしくないのはどれ
か。 1つ選べ。


 1  残薬を整理し、処方量の調整を医師に提案する。
 2  血圧などのバイタルサインをチェックし、医師に報告する。
 3  コンプライアンスの向上を目的とし、剤形変更を医師に提案する。
 4  家族から求めのあった口腔ケア用スポンジブラシを提供する。
 5  患者の一部負担金を減免する。

 

 

  正解;5

 

 


 問 251(薬理)
 処方された薬物の作用機序として、正しいのはどれか。 2つ選べ。


 1  アンギオテンシン Ⅱ受容体を遮断する。
 2  セロトニン受容体を遮断する。
 3  アセチルコリン受容体を遮断する。
 4  グルタミン酸受容体を遮断する。
 5  アドレナリン受容体を遮断する。

 

 

   正解;1 2

      1 ARBの作用機序

      2 サルポグレラートの作用機序

      3 コリンエステラーゼを阻害するのが、ドネペジル

      4 NMDA型グルタミン酸受容体に作用するのは、メマンチン製剤

      アスピリンは、COX阻害剤

 

 【第102回薬剤師国家試験】

  87歳女性。寝たきり。この患者に対して発行された処方箋と残薬を、家族が薬局に持参した。


 (持参した残薬の一覧)
  カンデサルタンシレキセチル錠 8mg 75錠
  シルニジピン錠 20mg 135錠
  ヒドロクロロチアジド錠 25mg 72錠
  アトルバスタチン錠 10mg 37錠
  酸化マグネシウム錠 250mg 232錠


(持参した処方箋の内容)
 (処方1)
  カンデサルタンシレキセチル錠 8mg 1回1錠(1日1錠)
  シルニジピン錠 20mg 1回1錠(1日1錠)
  ヒドロクロロチアジド錠 25mg 1回1錠(1日1錠)
  タモキシフェン錠 20mg 1回1錠(1日1錠)
   1日1回 朝食後 30日分
 (処方2)
  アトルバスタチン錠 10mg 1回1錠(1日1錠)
   1日1回 夕食後 30日分
 (処方3)
  酸化マグネシウム錠 250mg 1回1錠(1日3錠)
   1日3回 朝昼夕食後 30日分

 


 問 318(実務)
 薬剤師の対応として適切でないのはどれか。 2つ選べ。

 


 1  残薬のうち品質が保たれている製品で、現在も服用している薬剤については、
   利用を検討した。
 2  残薬の一部を返品扱いとし、使用するため薬局の在庫品にした。
 3  シルニジピン錠 20mg が多く残っているが、家族からの説明によると症状が安
   定しているようなので、医師に処方の妥当性を相談した。
 4  残っている薬は、なるべく家族など他人に譲渡するなど有効活用するようにア
   ドバイスした。
 5  服用状況、体調、服用しにくい薬の有無を確認した。

 

 

   正解;2 4

      


 問 319(法規・制度・倫理)
 その後、この患者の服薬アドヒアランスを向上させるため、処方医の指示により
薬剤師が患者宅を訪問した。患者の居宅で行うことができない業務はどれか。 2つ
選べ。

 


 1  処方箋を受け取ること
 2  薬剤を粉砕すること
 3  疑義照会をすること
 4  薬剤を一包化すること
 5  薬剤を交付すること

 

 

  正解;2 4

     

     調剤のうち、薬剤の調製は患家ではできません。

 

 

 

 【第101回薬剤師国家試験】

 83歳男性。血糖コントロール不良のため在宅訪問による服薬管理を行ってほしいと

内科医から保険薬局に依頼があった。
 
保険薬剤師が男性宅を訪問したと多くの糖尿病治療薬の飲み残しがあった。
また家族からの情報でこの男性は耳鳴りを訴え耳鼻科からの投薬を受けていることを確認した。認知機能の低下は顕著ではない。
 
 
 問318(実務)
薬剤師は、この男性の服薬アドヒアランス低下に関わる問題点を確認した。
それに対する薬剤師の対応のうち誤っているのはどれか。1 つ選べ。
 
 
 
   正解; 2 
 
 
 問319(法規・制度・倫理)
この男性は、介護保険の給付を受けるために申請をすることになった。
介護保険制度に関する説明のうち正しいのはどれか。2 つ選べ。
 
 1  75歳以上の人は自己負担金が免除されます。
 
 2  要介護状態区分は介護認定審査会が判定します。
 
 3  要介護状態は要介護1と2の2つに区分されています。
 
 4  要介護認定を受けた場合訪問による薬剤管理指導に係る給付は
   医療保険優先されます。
 
 5  介護支援専門員はサービス計画書(ケアプラン)の作成などを行います。
 
 
 
  
   正解;2 5
      1 自己負担金の免除はありません。介護保険は、原則1割負担。
      3 「要介護」は、区分1~区分5に分類されます。
         数字が大きいほど、介護が必要です。
        「要支援」は、区分1,2の2つがあります。
      4 要介護認定を受けた場合、介護保険優先の原則から介護保険
        優先されます。