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薬局実務実習の進め方2019

41日目 薬局実務実習と国家試験

41日目 第9週1日目

 

薬局実務実習もあと3週間です。

実習生は順調に薬局業務のスキルを習得していますでしょうか?

 

薬剤師のように調剤、服薬カウンセリングが一通り出来るようになるのが実務実習の目標です。

 

薬学臨床の一般目標(GIO)は、

 

患者・生活者本位の視点に立ち、薬剤師として病院や薬局などの臨床現場で活躍

するために、

 

薬物療法の実践と、チーム医療・地域保健医療への参画

 

に必要な基本的事項を習得する。

 

です。

 

2~4週間に1回は、「概略評価表」を利用して学生の「パフォーマンス」の質を

「評価」し、だんだんと「質」が上がっていくように指導することが大切です。

 

実務実習で学んでいることが、薬剤師国家試験にも出題されることを意識してもらうと学生も実務実習により意欲が湧くと思うので、SBOsに対応する薬剤師国家試験の過去問を掲載していきますので参考にしてください。

 

 チェックポイントSBOs

 

 SBOs924;薬歴、診療録、患者の状態から判断して適切に疑義照会ができる。

                             (技能・態度)

 

 【第102回薬剤師国家試験】

 問 272-273

  30歳女性。排尿痛、頻尿の症状があり、近医を受診した。急性単純性膀胱炎と

 診断され、以下の処方箋を薬局に持参した。薬歴を確認すると、同一の医師より

 消化性潰瘍治療のためスクラルファート細粒 90%の処方があり、毎食後に服用中

 であった。

 
  (処方)
   シプロフロキサシン錠 100mg 1回1錠(1日2錠)
     1日2回 朝夕食後 14日分


 問 272(実務)
  医師への疑義照会時に提案する内容として適切なのはどれか。2つ選べ。


  1  シプロフロキサシンをノルフロキサシンに変更する。
  2  シプロフロキサシンをセフジニルに変更する。
  3  シプロフロキサシンを服用後、2時間以上あけてスクラルファートを服用する
    ように用法を変更する。
  4  シプロフロキサシンを増量する。
  5  スクラルファートをアルギン酸ナトリウムに変更する。

 

 

  正解;3 5

 

 

    
 問 273(薬剤)
  前問での提案の理由となるシプロフロキサシンとスクラルファートの相互作用の
機序として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。

 


  1  胃内 pH の変化に伴う溶解性の低下
  2  消化管内における難溶性キレートの形成
  3  消化管吸収に関わるトランスポーターの阻害
  4  血漿タンパク結合の阻害
  5  腎尿細管における再吸収の阻害

 

 

    正解;2

 

 

  【第103回薬剤師国家試験】

 問 270−271 

 23歳男性。幼児期に喘息と診断され、総合病院の呼吸器内科でテオフィリンが処方

 され、継続的に服用している。最近、体調を崩し、近所の内科を受診したところ、

 マイコプラズマ肺炎と診断され、以下の薬剤が投薬された。
服用を始めて 2日後、男性は夜中に眠れなくなったので、薬剤情報提供書を薬局
に持参してかかりつけ薬剤師に相談した。

 


(処方)
 1.シプロフロキサシン錠 200 mg  1 回 1 錠( 1 日 2 錠)
     1日 2 回 朝夕食後  7 日分
 2.カルボシステイン錠 500mg    1 回 1 錠( 1 日 3 錠)
    アンブロキソール塩酸塩錠 15 mg  1 回 1 錠( 1 日 3 錠)
   チペピジンヒベンズ酸塩錠 20mg    1 回 1 錠( 1 日 3 錠)
               1  日 3  回 朝昼夕食後  7 日分
   3.モンテルカスト錠 10mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠)
    1 日 1 回 就寝前  7 日分

 


  問 270(実務)

  相談された薬剤師は、テオフィリンとの薬物相互作用による副作用を疑い、

  内科医に疑義照会した。その際、薬剤師が変更を提案すべき薬剤はどれか。

  1つ選べ。

 


   1 シプロフロキサシン錠
   2 カルボシステイン
   3 アンブロキソール塩酸塩錠
   4 チペピジンヒベンズ酸塩錠
   5 モンテルカスト錠

 

 

    正解;1

       テオフィリン製剤は、肝薬物代謝酵素CYP1A2で代謝される薬剤、

       一方、処方薬シプロフロキサシン錠は、CYP1A2酵素を阻害する事が

       知られています。

       夜中に眠れなくなったのは、テオフィリンの副作用だと考えられる。



   問 271(薬剤)
   前問における薬物相互作用の機序として正しいのはどれか。1つ選べ。

 


   1 CYP₁A₂ の阻害
   2 CYP₃A₄ の誘導
   3 有機カチオントランスポーターの阻害
   4 Pー糖タンパク質の阻害
   5 キレートの形成

 

 

 

    正解;1

 

 

 

   問 306−307 

   69 歳女性。皮膚科を受診し、四肢の皮膚湿疹に対して以下の処方箋を持ち、

   初めてこの薬局を訪れた。薬剤師が薬を取りそろえる前にお薬手帳で併用薬を
   確認したところ、女性はラタノプロスト点眼液を処方されていた。

   なお、副作用歴やアレルギー歴は無いとのことであった。女性は今回の処方薬

   を初めて使用する。

 


  (処方 1 )

   ベタメタゾン・d₋クロルフェニラミンマレイン酸塩配合錠1回1錠(1日2錠)
     1日2回 朝夕食後 5日分

  (処方 2)
   エピナスチン塩酸塩錠 20mg 1 回 1 錠( 1 日 1 錠)

     1日1回 夕食後 14日分

  (処方 3)
   ベタメタゾン吉草酸エステル軟膏 0.12%  5g
      1回適量  1日 2 回 朝夕 四肢の患部に塗布

 


  問 306(法規・制度・倫理)
  処方監査に基づく疑義照会について正しいのはどれか。2つ選べ。


  1 処方に誤りがあり、疑義があったにもかかわらず、薬剤師が疑義照会をせず、
    そのため患者に健康被害が発生した場合、処方医が損害賠償責任を負うが、

    薬剤師は負わない。


  2 疑義照会は、処方医でなくても医師に行えばよい。
  3 処方箋中に法令に定められた事項が記載されていない場合には、疑義照会を

    行わなければならない。
  4 患者がお薬手帳を持参しない場合には、併用薬はないものとして疑義の有無を
    判断する。
  5 疑義照会による医師からの回答の内容は処方箋に記入しなければならない。

 

 

    正解;3 5

       薬剤師法24条は、次のように規定する。
     「薬剤師は、処方せん中に疑わしい点があるときは、その処方せんを
      交付した医師、歯科医師又は獣医師に問い合わせて、その疑わしい点
      を確かめた後でなければ、これによって調剤してはならない。」

 


  問 307(実務)
  これらの処方の疑義照会において、変更を提案すべき処方はどれか。1つ選べ。

 


  1 処方 1
  2 処方 2
  3 処方 3
  4 処方 1と処方 2
  5 処方 1と処方 3
  6 処方 2と処方 3

 

 

 

    正解;1

 

 

 SBOs936;錠剤の粉砕、およびカプセル剤の開封の可否を判断し、実施できる。

                              (知識・技能)

 

 【第101回薬剤師国家試験】

 問 198-199

 77歳女性。以下の処方箋を持って薬局を訪れた。患者の話から、最近、ものが飲み込みにくいとのことであった。

 


(処方)
 ニフェジピン徐放錠(24時間持続)20mg 1回1錠(1日 1錠)
  1日1回 朝食後 14日分 粉砕


 問 198(実務)
 この処方に関する疑義照会として適切なのはどれか。 1つ選べ。

 


  1  簡易懸濁法で投与するよう提案する。
  2  粉砕せず、そのまま舌下に含むことを提案する。
  3  同用量のニフェジピンカプセルに変更し、脱カプセルして朝食後に舌下に含む
    ことを提案する。
  4  同用量のニフェジピンカプセルに変更し、脱カプセルしてゼリーなどに混ぜて
    朝食後に服用するよう提案する。
  5  同用量のニフェジピンの持効性細粒に変更し、朝夕食後に分けて投与するよう
    提案する。

 

 

 

   正解;5



  問 199(物理・化学・生物)
  今回処方されているニフェジピンは、血管拡張性の血圧降下薬である。ポアズイ
ユの法則に従えば、脈拍数、心拍出量、血液の粘度が一定条件下で、血圧は末梢の
毛細血管の半径の4乗に反比例する。この条件下で、ニフェジピンにより血圧
180mmHg の高血圧患者の毛細血管半径が7%増大したときの血圧(mmHg)に
最も近い値はどれか。 つ選べ。


   1     165

  2    155

  3    145

   4     135

  5    125

 

 

        正解;4

        毛細血管の半径が7%増大したので、1.07倍になっています。

        反比例ですので

        服用後の血圧=180×1/(1.07)⁴=137.32mmhg

 

 

 【第102回薬剤師国家試験】

 問 204

 75歳男性。体重 70kg。脳 塞により右半身の麻痺があり、処方1の薬剤を服用していた。その後、嚥下機能が低下し誤嚥性肺炎を起こし入院したが、刻み食を食べることができるまでに回復した。血圧の上昇が認められたため、退院時に処方2が追加され、介護者が以下の処方箋を持って薬局を訪れた。


(処方1)
 アスピリン腸溶錠 100mg 1回1錠(1日1錠)粉砕
 アラセプリル錠 25mg 1回1錠(1日1錠)粉砕
 ランソプラゾール口腔内崩壊錠 15mg 1回1錠(1日1錠)
   1日1回 朝食後 14日分


(処方2)

 ニフェジピン腸溶細粒2% 0.5g 1回1包(1日 2包)
   1日2回 朝夕食後 14日分


 問 204(実務)
  薬剤師の対応として、適切なのはどれか。 2つ選べ。


  1  腸溶錠の粉砕指示があるので処方医に疑義照会をする。
  2  アスピリン腸溶錠は解熱鎮痛を目的として処方されていると説明する。
  3  グレープフルーツジュースは服用時でなければ飲んでも構わないと説明する。
  4  胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の既往の有無を確認する。
  5  めまいが現れたら直ちにニフェジピンの服用を中止するように説明する。

 

 

 

    正解;1 4

 

 

 【第103回薬剤師国家試験】

  問 212

   85歳女性。再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の治療を受けている。

   この患者の処方箋を、家族が薬局に持参した。


 (処方)
  オメプラゾール錠 ₁₀ mg ₁ 回 ₁ 錠( ₁ 日 ₁ 錠)
   ₁ 日 ₁ 回 夕食後 ₁₄ 日分


 家族より、最近飲み込む力が弱まり服用の際に苦労しているので、薬が飲みやす
くなる方法はないかとの相談を受けた。


 問 212(実務)
 薬剤師の対応として、適切なのはどれか。2つ選べ。


  1 オメプラゾール錠を正確に半錠に分割して調剤する。
  2 オメプラゾール錠を乳鉢で粉砕して調剤する。
  3 ラベプラゾール Na 錠へ変更し、乳鉢で粉砕して調剤することを医師に提案す
    る。
  4 ランソプラゾールカプセルへ変更し、脱カプセルして調剤することを医師に提
    案する。
  5 ランソプラゾール口腔内崩壊錠への変更を医師に提案する。

 

 

   正解;4 5

     PPIは、胃散に弱いため腸溶錠となっているので粉砕や半錠にすると

     効果が失われる。

     ランソプラゾールはカプセルの中身もコーティングされているので、

     脱カプセルしても薬効が期待できる製剤です。

 

 

 SBOs957;お薬手帳、健康手帳、患者向け説明書等を使用した服薬指導ができる。

                               (態度)

問 256−257 

 ₅₀ 歳女性。頻尿、排尿痛があり泌尿器科を受診し、尿道炎と診断され処方
(処方 ₁ )が出された。同日、歯科にて抜歯し処方(処方 ₂ )が出され、近くの薬
局にて処方 ₁ と ₂ の薬を受け取った。 ₄ 日後薬局に電話をかけ、「もらった薬は決
められたように飲んでいる。痛み止めは昨日まで ₇ 回飲んだ。昨日から太ももが痛
く、今日は、手足がだるく、足に力が入らず歩けないため仕事を休んだ。このまま
薬を服用していいか。」と相談した。来局時、お薬手帳は持参しておらず、聞き取
りでは「薬の名前は覚えていないが、他の薬局でもらった骨の薬と、コレステロー
ルの薬と、胃薬を飲んでいる。」とのことであった。そこで、薬剤師が電話口でこ
の女性にお薬手帳を確認してもらったところ、 ₁ 年ほど前から他の薬局にて調剤さ
れた薬剤を継続服用していることが明らかになった。薬剤師は薬物相互作用を疑
い、直ちに処方医に連絡をした。


(処方 ₁ )
 クラリスロマイシン錠 ₂₀₀ mg ₁ 回 ₁ 錠( ₁ 日 ₂ 錠)
 ₁ 日 ₂ 回 朝夕食後  ₅ 日分
(処方 ₂ )
 ロキソプロフェンナトリウム水和物錠 ₆₀ mg ₁回₁錠
 疼痛時 ₁₅ 回分


 他の薬局で調剤された薬剤
  アルファカルシドールカプセル ₀.₂₅ ng
  ポラプレジンク口腔内崩壊錠 ₇₅ mg
  シンバスタチン錠 ₁₀ mg

 問 256(薬理)
 次の作用様式のうち、この患者が服用した ₅ つの薬物のいずれかの作用機序に当
 てはまるのはどれか。2つ選べ。


  1 核内受容体刺激
  2 G タンパク共役型受容体遮断
  3 DNA 複製阻害
  4 細菌のリボソームでのタンパク質合成阻害
  5 タンパク分解酵素阻害

 

 

 

   正解;1 4

      1 核内受容体刺激はアルファカルシドールの作用機序の事で、核内の

        VD₃受容体刺激作用を指している。

      4 クラリスロマイシンの作用機序

 


 問 257(実務)
 薬剤師が薬物相互作用の原因と考えた薬剤はどれか。2つ選べ。

 


  1 アルファカルシドールカプセル
  2 ポラプレジンク口腔内崩壊錠
  3 シンバスタチン錠
  4 クラリスロマイシン錠
  5 ロキソプロフェンナトリウム水和物錠

 

 

 

   正解;3 4

      クラリスロマイシンが肝薬物代謝酵素であるCYP3A4を阻害するため

      シンバスタチンの代謝を阻害して血中濃度が上昇し副作用である横紋筋

      融解症の症状が出現したものと考えられます。

 

 

  お薬手帳を持参しない患者様に相互作用が多い医薬品が出ている場合は、細心の注意が必要です。実務実習中にも、このようなことは起こりうるので実習生にも積極的に情報収集をするように指導します。

 

 SBOs1042;在宅医療・介護に関する薬剤師の管理業務(訪問薬剤管理指導業務、

       居宅療養管理指導業務)を体験する。(知識・態度)

 

 【第101回薬剤師国家試験】

 問 250-251

 70歳男性。もともと歩行が困難であったが、最近、薬の飲み忘れが増え、通院も困難になってきた。医師の指示に基づき、保険薬局の薬剤師が在宅訪問薬剤管理を行うこととなった。


 (処方1)
  ドネペジル塩酸塩錠5mg 1回1錠(1日1錠)
  バルサルタン錠 40mg 1回1錠(1日1錠)
  アスピリン腸溶錠 100mg 1回1錠(1日1錠)
    1日 1回 朝食後 14日分


 

 (処方2)
   サルポグレラート塩酸塩錠 100mg 1回1錠(1日3錠)
     1日3回 朝昼夕食後 14日分

 


 問 250(実務)
  在宅訪問において薬剤師に求められている行為としてふさわしくないのはどれ
  か。 1つ選べ。

 


  1  残薬を整理し、処方量の調整を医師に提案する。
  2  血圧などのバイタルサインをチェックし、医師に報告する。
  3  コンプライアンスの向上を目的とし、剤形変更を医師に提案する。
  4  家族から求めのあった口腔ケア用スポンジブラシを提供する。
  5  患者の一部負担金を減免する。

 

 

    正解;5

 


 問 251(薬理)
  処方された薬物の作用機序として、正しいのはどれか。 2つ選べ。

 


  1  アンギオテンシン 受容体を遮断する。
  2  セロトニン受容体を遮断する。
  3  アセチルコリン受容体を遮断する。
  4  グルタミン酸受容体を遮断する。
  5  アドレナリン受容体を遮断する。

 

 

   正解;1 2

 

 

 【第102回薬剤師国家試験】

 問 318-319

 87歳女性。寝たきり。この患者に対して発行された処方箋と残薬を、家族が薬局に持参した。

 


 (持参した残薬の一覧)
 カンデサルタンシレキセチル錠 8mg 75錠
 シルニジピン錠 20mg 135錠
 ヒドロクロロチアジド錠 25mg 72錠
 アトルバスタチン錠 10mg 37錠
 酸化マグネシウム錠 250mg 232錠

 


 (持参した処方箋の内容)
 (処方1)
 カンデサルタンシレキセチル錠 8mg 1回1錠(1日1錠)
 シルニジピン錠 20mg 1回1錠(1日1錠)
 ヒドロクロロチアジド錠 25mg 1回1錠(1日1錠)
 タモキシフェン錠 20mg 1回1錠(1日1錠)
  1日1回 朝食後 30日分


 (処方2)
 アトルバスタチン錠 10mg 1回1錠(1日1錠)
  1日1回 夕食後 30日分


 (処方3)
 酸化マグネシウム錠 250mg 1回1錠(1日3錠)
  1日3回 朝昼夕食後 30日分

 


 問 318(実務)
  薬剤師の対応として適切でないのはどれか。 2つ選べ。


 1  残薬のうち品質が保たれている製品で、現在も服用している薬剤については、
   利用を検討した。
 2  残薬の一部を返品扱いとし、使用するため薬局の在庫品にした。
 3  シルニジピン錠 20mg が多く残っているが、家族からの説明によると症状が安
   定しているようなので、医師に処方の妥当性を相談した。
 4  残っている薬は、なるべく家族など他人に譲渡するなど有効活用するようにア
   ドバイスした。
 5  服用状況、体調、服用しにくい薬の有無を確認した。

 

 

 

   正解;2 4

 


 問 319(法規・制度・倫理)
 その後、この患者の服薬アドヒアランスを向上させるため、処方医の指示により
薬剤師が患者宅を訪問した。患者の居宅で行うことができない業務はどれか。

 2つ選べ。

 


  1  処方箋を受け取ること
  2  薬剤を粉砕すること
  3  疑義照会をすること
  4  薬剤を一包化すること
  5  薬剤を交付すること

 

 

   正解;2 4

 

 【第103回薬剤師国家試験】

 問 318−319 

 ₇₂ 歳男性。通院困難なため在宅医療を受けている。医師の訪問時に男性の
家族より、夜になると咳が止まらなくなり本人が眠れていないことが伝えられた。
診察の結果、次の薬剤が処方され、薬剤師が在宅にて対応することとなった。


(処方 ₁ )
 アジスロマイシン錠 ₂₅₀ mg ₁ 回 ₂ 錠( ₁ 日 ₂ 錠)
  ₁ 日 ₁ 回 朝食後  ₃ 日分
(処方 ₂ )
 テオフィリン徐放錠 ₂₀₀ mg(₁₂~₂₄ 時間持続)₁ 回 ₁ 錠( ₁ 日 ₂ 錠)
  ₁ 日 ₂ 回 朝食後・就寝前 ₁₄ 日分


 問 318(実務)
 ₃ 日後、薬剤師が訪問したところ、家族から症状も改善されず痰もつまっている
と報告を受けた。薬剤師が医師に対して行う提案として適切なのはどれか。2つ選べ。


  1 アジスロマイシン錠を ₂ 日間処方延長する。
  2 アジスロマイシン錠をクラリスロマイシン錠に変更する。
  3  L₋カルボシステイン錠を追加する。
  4 レバミピド錠を追加する。
  5 ツロブテロール経皮吸収型テープを追加する。

 

 

   正解;3 5


 問 319(法規・制度・倫理)
 当該患者に対して、保険薬局の保険薬剤師が医療保険で行う訪問薬剤管理指導に
 関する記述のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。


 1 訪問薬剤管理指導を行う場合、保険薬局都道府県知事の許可を受ける必要が
  ある。
 2 当該患者が介護認定を受けている場合でも、原則として医療保険が優先される。
 3 訪問薬剤管理指導は、医師の指示に基づいて行う。
 4 薬学的管理指導計画は、訪問前に策定する。
 5 訪問薬剤管理指導を行うにあたり、患者と薬局との契約書の作成が必要である。

 

 

 

   正解;3 4

      1 地方厚生局長への届け出が必要です。

      2 介護保険優先。

      5 介護保険を利用する居宅療養管理指導を行う場合は契約書が必要。