sikkouyakuin1118’s blog

薬局実務実習の進め方2019

37日目 薬局実務実習と国家試験

第8週 2日目

 

 

 チェックポイントSBOs

 

SBOs970;劇薬・毒薬・麻薬・向精神薬及び覚せい剤原料の適切な管理と取扱い

      ができる。(知識・技能)

 

 

【第98回薬剤師国家試験】

 問312(法規)

 医療用麻薬は、不正流通による乱用を未然に防止するため、法律で薬局においても厳格な管理が求められている。
 薬局における麻薬の取扱いについて以下の問に答えよ。
 
 調剤のために麻薬を取り扱う薬局に関する記述のうち、正しいのはどれか。
 1つ選べ。
 
 1 厚生労働大臣から麻薬小売業者の免許を取得しなければならない。
 2 麻薬の譲り受け、保管、交付等の管理を行う薬剤師は、都道府県知事から麻薬
   管理者の免許を取得しなければならない。
 3 覚せい剤原料は、麻薬と一緒に麻薬保管庫内に保管することができる。
 4 麻薬卸売業者からの麻薬の購入は、同一都道府県内にある麻薬卸売業者に
   限定される。
 5 麻薬処方せんは、調剤済みとなった日から5年間、保存しなければならない。
 
 
  正解;4
     1.都道府県知事より免許を取得する。
     2.麻薬小売業者の免許を受ければ、管理者の免許は必要なし。
     3.覚せい剤は同一の保管庫内に保管できる。
     5.調剤済みの処方箋と同じく、3年間保存する。
  
 
 
 問313(実務)
 医療用麻薬は、不正流通による乱用を未然に防止するため、法律で薬局においても厳格な管理が求められている。
薬局における麻薬の取扱いについて以下の問に答えよ。
 
 薬局における麻薬の廃棄又は再使用に関する記述のうち、正しいのはどれか。
2つ選べ。
 
 1 薬局業務を廃止するので、不要となった麻薬を都道府県県知事に届け出ること
   なく廃棄した。
 2 在庫していた麻薬の有効期限が切れたので、都道府県知事に麻薬廃棄届けを
   提出し保健所職員の立会いの下で廃棄した。
 3 調剤中に破損した麻薬を管理薬剤師が薬局の他の職員の立会いの下、
   焼却処分した。
 4 患者の家族から不要となった麻薬が返却されたので、品質に問題がないことを
  確認して再使用した。
 5 ファクシミリにより送信された麻薬処方せんの内容に基づきオキシコドン塩酸塩
   徐放錠を調剤したが患者が受け取りに来なかったので、再使用した。
 
 
  正解;2 5
 
    1.50日以内に麻薬廃棄届を提出し、職員立ち合いの元、廃棄する。
    3.麻薬事故届が必要です。
    4.再使用はできません。
 
 
 【第102回薬剤師国家試験】
 下記の医薬品を卸売販売業者の担当者が納品に来たので、薬剤師が薬局のカウンターにおいて検収を行った。なお、薬局は、向精神薬営業者に関して別段の申し出はしていないものとする。

  セレギリン塩酸塩錠2.5mg

  アムロジピン5mg

  アミオダロン塩酸塩錠100mg

  メチルフェニデート塩酸塩錠10mg

  フルニトラゼパム2mg

  ペンタゾシン塩酸塩錠25mg

  トリメブチンマレイン酸100mg(要指導医薬品)

 

 問320(実務)

 薬局における検収関連業務のうち、適切でないのはどれか。2つ選べ。

 

 1 伝票に記載されている納品先を確認した。

 2 納品された医薬品の使用期限を確認した。

 3 同じ医薬品を複数購入時、製造番号が異なるものが含まれていたが受け取った。

 4 法律に定められた譲受証を必要とするものはなかったので交付しなかった。

 5 納品を終了した医薬品をカウンターの上に置いて、3時間後の昼休みに収納した。

 

 

  正解;4 5

     セレギリン塩酸塩錠2.5mgは覚せい剤原料なので、譲受証が必要。
     さらに、鍵のかかる保管庫に保管しなければなりません。
 
 
 

 問321(法規・制度・倫理)

 検収した医薬品のその後の取扱いに関する記述のうち、適切なのはどれか。

  1つ選べ。

 

 1 検収した医薬品を、麻薬を保管している金庫に入れた。

 2 要指導医薬品を来局者の手に取りやすい場所に陳列した。

 3 毒薬に相当する医薬品を無施錠で陳列した。

 4 過剰在庫となった向精神薬向精神薬卸売業者に返品した。

 5 親に頼まれて来局した小学生に毒薬を販売した。

 

   正解;4

      5毒薬・劇薬は、14 歳未満への販売・交付が禁じられています。

 

 

 

SBOs1043;地域における介護サービスや介護支援専門員等の活動と薬剤師との

      関わりを体験する。(知識・態度)

   

 【第102回薬剤師国家試験】

 問146

 介護保険に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

 

 1 介護保険の被保険者が、自己の居宅で受けた介護サービスは、

   保険給付の対象とならない。

 2 介護給付を受けようとする被保険者は、保険者である都道府県に対し医師の

   診断書を添えて申請する必要がある。

 3 介護保険の第2号被保険者の保険料は、被保険者が加入する医療保険者が

   徴収する。

 4 要介護状態とは、1年以上継続して常時介護を要すると見込まれる状態をいう。

 5 要介護状態は5段階に、要支援状態は2段階に区分されている。

 

 

  正解;3 5

     1  介護保険法 18 条によれば介護保険の保険給付は介護給付、予防給付、

       市町村特別給付の3つです。そして給付されるサービスには

       居宅サービス、施設サービスなどがあります。

        2  介護保険の保険者は「市町村」です。
  

     3 第2号被保険者とは。40~64歳の医療保険加入者のことです。


       
4  要介護状態とは、原則「6ヶ月」以上継続して常時介護を要すると

      見込まれる状態のことです。

 

 

  問147

  我が国の薬価基準制度に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

 

  1 薬価とは、国により決定される医薬品の公定価格である。

  2 薬価基準は、医療法に基づく厚生労働大臣告示として公表される。

  3 新医薬品の薬価算定は、原価計算方式を原則とする。

  4 医療用医薬品であっても、薬価基準に収載されていないものがある。

  5 薬価改定は、5年ごとに行うよう定められている。

 

  正解;1 4

     2 健康保険法に基づき公表される。

     3 類似薬効比較方式です。

 

 SBOs1025;医薬品・医療機器等安全性情報報告用紙に、必要事項を記載できる。

                              (知識・技能)

 【第101回薬剤師国家試験】 

  問146 
  医薬品副作用被害救済制度に関する記述のうち、正しいのはどれか。
  2 つべ。
 
  1  救済給付金は、国からの補助金で賄われている。
 
  2  キノホルムによるスモン(SMON)が制度発足の契機となった。
 
  3  治験薬による健康被害も救済対象になる。
 
  4  予防接種法の規定による定期の予防接種で生じた健康被害は救済対象
    とならない。
 
  5  健康被害の程度によらず救済される制度である。
 
 
  正解;2 4
      1 救済給付の必要な費用は医薬品の製造販売業者が社会的責任に基づき
       給付する拠出金が、原資です。
 
      3  医薬品副作用被害救済制度の対象は医薬品を適正使用した場合の、
       健康被害に対する救済制度です。
 
 
     4 「法定」の予防接種については、「予防接種健康被害救済制度」という
              別の制度があります。
        「任意」の予防接種による健康被害副作用被害救済制度の対象。
 
        5  軽微なものについては対象ではありません。
 
 
 

 

 SBOs1047;学校薬剤師の業務を体験する。(知識・技能)

 

 【第102回薬剤師国家試験】

 

 学校薬剤師が小学校の水道水の水質検査を行った。結果は以下の通りであった

 

  一般細菌    36集落/ml

  大腸菌     検出されず

  塩化物イオン  27mg/L

  全有機炭素   1mg/L

  pH値     7.0

  味       異常なし

  臭気      異常なし

  色度      0.5度

  濁度      0.1度

  遊離残留塩素  0.3mg/L

 

  問242 (実務)
  学校薬剤師が採水の現場で測定すべき項目はどれか。2つ選べ。

  1 一般細菌
  2 大腸菌
  3 全有機炭素
  4 臭気
  5 遊離残留塩素

 

 

  正解;4 5 

   選択肢のうち、学校薬剤師が採水の現場で測定すべき項目は

  「臭気」「遊離残留塩素」である。 

  
   ・採水現場で直ちに測定する。
      水温、濁度、臭気、残留塩素 など
   ・採水現場で測定することが望ましい。
      pH、一般細菌数、大腸菌数 など
   ・試験室で直ちに測定する。
      塩化物イオン、全有機炭素、硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素 など

 

 

 

  問243 (衛生)
  この水道水の水質検査に関する次の記述のうち、正しいのはどれか。

  2つ選べ。

 

 1 大腸菌は検出されていないが、一般細菌が検出されているので、

   水質基準を満たしていない。
 2 塩化物イオンの濃度は、し尿等の混入があると値が増加する。
 3 全有機炭素(TOC)の測定値は、水道水中の還元性無機イオンの影響を

   受けにくい。
 4 トリハロメタンの濃度が高いと色度、濁度のいずれも高くなる。
 5 遊離残留塩素が水質基準を超えているため、このままでは飲料に適さない。

 

 

  正解;2 3

   1 一般細菌数の基準値は、1 mL中100集落以下とされているため、この水道水

    (一般細菌:36集落/mL)は水質基準を満たしている。

  4 トリハロメタンは、色度、濁度には影響を与えない。

    色度を変化させる原因物質は、フミン質、鉄化合物、マンガン化合物など。

    濁度を変化させる原因物質は、無機、有機の浮遊物、微生物、泥土など。
  5 遊離残留塩素の基準値(遊離残留塩素:0.1 mg/L以上)は下限値であり、

    この水道水(遊離残留塩素:0.3 mg/L)は水質基準を満たしている。