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薬局実務実習の進め方2019

薬局実務実習35日目 チェックポイント

薬局実務実習35日目 チェックポイントと学習内容

 

 7週目、最終日です。

  

 

 

 

【35日目】第7週5日目

 

 

本日のスケジュール(学習目標)     チェックポイントSBOs

 

AM1 P322                                               SBOs1023

    服薬指導(実践)

AM2 P406~407                                 SBOs1024 

    カウンター実習

PM1 P515                                             SBOs977

    地域対応実習

PM2 P506~507                                 SBOs1060

    災害時の役割                           

PM3 P406~407                                 SBOs1011 

    カウンター実習

 

 

 

 SBOs1023;報告に必要な要素(5W1H)に留意して、収集した患者情報を正確に

                           記載できる。(技能)

 

 目的;Why

 対象;What

 誰を;Whom

 誰が;Who

 時期;When

 方法;How

 

 SBOs1024; 患者の薬物治療上の問題点を列挙し、適切な評価と薬学的管理の立案を

       行い、SOAP形式等で適切に記録する。(知識・技能)

 

 SBOs977;(前)代表的な消毒薬の用途、使用濃度及び調整時の注意点を説明できる

 

 消毒の概念は、よく国家試験にも出題されますので実務実習でも勉強しておくと役に立ちます。

 

 高水準消毒

  ・グルタラール

  ・過酢酸

   など

 中水準消毒

  ・ホルマリン

  ・ポピドンヨード液(イソジンなど)

  ・消毒用エタノール(ウェルパスなど)

  ・次亜塩素酸ナトリウム(ハイター、ミルトンなど)

  ・イソプロパノール

   など

 低水準消毒

  ・ベンザルコニウム塩化物(ハイアミン、オスバンなど)

  ・アクリノール

   など

 

 

 【第97回薬剤師国家試験】

  問345  

  消毒薬の説明として、誤っているのはどれか。1つ選べ。

 

 

    1 グルタラールは、医療器具の消毒に使用できる。

    2 ポビドンヨードは、皮膚や創傷面の消毒に使用できる。

    3 ベンザルコニウム塩化物は、口腔内の消毒に使用できる。

    4 消毒用エタノールは、芽胞を形成した細菌に対して有効である。

    5 次亜塩素酸ナトリウムは、B型肝炎ウイルスに有効である。

 

    正解;4

     消毒用エタノールは、芽胞を形成した細菌に対しては無効です。

 

 

  【第98回薬剤師国家試験】

   問345

    小学校から担当の学校薬剤師に対して、ノロウイルス感染対策として
    給食室の調理台や調理器具の消毒に関して質問があった。
    塩素濃度 200 ppm次亜塩素酸ナトリウム液を 3L 準備するには
    6 w/v % 次亜塩素酸ナトリウム消毒液が何 mL 必要か。
    1つ選べ
 
 
 
    1   1    mL
    2   3    mL  
    3   10  mL 
    4   30  mL
    5   100 mL
 
 
        正解;3
    1w/v % とは、溶液 100ml 中に、溶質 1 g が入っているということです。
   6w/v % の消毒液 100ml には次亜塩素酸ナトリウムが 6 g 入っています。 
 
   又、 1 ppm (0.0001%)とは、 100ml の溶液中に0.0001g
   次亜塩素酸ナトリウムが入っているということです。 
 
   200 ppm (0.02%)なら、100mlの中に 0.02g となります。
   ml を L になおすために、分母、分子に 10をかけると0.2 g / L です。
   3 L 必要なので、次亜塩素酸ナトリウムは 0.6 g 必要になります。
 
   消毒液は、6w/v%、100ml で次亜塩素酸ナトリウム 6g ですので
   10ml で 0.6g となります。
   したがって消毒液 10ml をとって、それを3Lに調整すれば完成です。
 
 
 

  【第103回薬剤師国家試験】

   問88

   内視鏡の消毒に使用されるのはどれか。1つ選べ。

 

 

     1  グルタラール

     2  消毒用エタノール

     3  次亜塩素酸ナトリウム

     4  ベンザルコニウム塩化物

     5  ポビドンヨード

 

 

     正解;1

 

 

 SBOs1060;災害時における病院・薬局と薬剤師の役割について討議する。(態度)

 

 SBOs1011 ;処方提案に際して、医薬品の経済性等を考慮して、適切な後発医薬品

                               選択できる。

 

 後発医薬品とは、先発医薬品と同一の有効成分を含有する医薬品で先発医薬品の特許が切れた後に他の製薬会社が開発費をかけずに製造をして供給する医薬品です。

 

 【第100回薬剤師国家試験】

  咳込み状態が改善しないため医療機関を受診した患者が以下の処方せんを持って

 保険薬局に来局した。その際、後発医薬品変更について教えてほしいと説明を求め

 られた。ただし、処方1~3は先発医薬品、処方5は後発医薬品名である。

 

  変更不可                
  Rp.1   オノンカプセル112.5mg 4Cap  
             分2、朝夕食後服用 10日分  
                 
    Rp.2   ムコダイン錠500mg 3錠  
           
              分3、毎食後服用 10日分  
                   
    Rp.3   アスベリン錠20mg 3錠  
             分3、毎食後服用 10日分  
                   
    Rp.4 【般】   アンブロキソール錠15mg 3T  
           分3、毎食後服用 10日分  
                   
    Rp.5   セループカプセル50mg 3Cap  
             分3、毎食後服用 10日分  
                   
                   
    以下余白              
                   
                   
                   
                   
                   

 

 問320(実務)

 後発医薬品への変更についての記述のうち適切でないのはどれか。 1つ選べ。
 
 1  処方1について、後発医薬品に変更できないのでこのまま調剤する。
 
 2  処方2について、後発医薬品の説明を行ったうえで患者が希望した場合は、
          後発医薬品を調剤する。
 
 3  処方3について、後発医薬品の説明をするが患者が先発医薬品を希望する場合は
          そのまま調剤する。
 
 4  処方4について、一般名処方なので先発医薬品で調剤する。
 
 5  処方5について、在庫がないので、患者の了解が得られれば医師に確認しな
           いで同一金額以下で同一成分の別銘柄の後発医薬品
           調剤する。

 

 

   正解;4

      一般名処方の場合は、後発医薬品に関して患者様に懇切丁寧に説明して

    意思確認を行い、希望する場合は後発医薬品を調剤する。希望しない場合は

    先発医薬品を調剤するので、どちらの可能性もあります。

 

 

 

  問321(法規・制度・倫理)
  この患者は、後発医薬品への切り替えを希望した。当該患者への後発医薬品
  関する説明のうち正しいのはどれか。2 つ選べ。
 
  1  後発医薬品は、先発医薬品の再評価が終了した後に市場で提供されます。
 
  2  後発医薬品は、先発医薬品と同等の臨床効果、作用が得られる医薬品です。
 
  3  後発医薬品は、先発医薬品と比べて多くの場合、価格が安くなります。
 
  4  後発医薬品に含まれる添加剤はどれも先発医薬品と同一です。
 
  5  日本は欧米諸国に比べて後発医薬品の使用割合が高い状況です。
 
 
  正解;2. 3.
     1.は再評価が終了した後ではなく、特許が切れた後に市場に提供されます。
 
 
 
 
  最近の国家試験では、バイオ医薬品の後発品であるバイオシミラー(バイオ後発品)
に関する出題もありました。薬局でも、インスリン製剤などのバイオシミラーの採用があると思いますので、実習生にも学習してもらうようにします。
 
 
【第102回薬剤師国家試験】
  病院でバイオ後続品の採用を検討することになり、医師よりバイオ後続品の特性
  について薬剤部に問い合わせがあった。
 

 

 問214(実務)
  バイオ後続品に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

 

 

 1 先行バイオ医薬品と品質、安全性、有効性に関して同等/同質であることが確認

   されている。


 2 先行バイオ医薬品と構造が同一の有効成分を同一量含み、同一経路から投与

   される。


 3 先行バイオ医薬品と産生細胞や製法(培養法や精製法)が同一である。


 4 製造販売後調査が義務付けられている。

 
 
  正解;1. 4.
 
 
 

  問215 (物理・化学・生物)
  バイオ医薬品として用いられる組換えタンパク質に関する記述のうち、

  正しいのはどれか。2つ選べ。

 

 1 宿主として大腸菌とほ乳類動物由来細胞を用いた場合、同一の遺伝子から

   発現させた組換えタンパク質では、同一の糖鎖が付加される。

 
 2 ほ乳動物由来細胞を宿主とした場合、O結合型の糖鎖は、タンパク質のセリン

   またはトレオニン残基に付加される。


 3 バイオ医薬品として組換えタンパク質を生産させる際には、そのmRNAを

   化学合成して宿主細胞に導入する。

 
 4 バイオ医薬品の中には、CHO細胞(チャイニーズハムスター卵巣細胞)を用いて

   生産されるものがある。

 

 

  正解;2. 4.