薬局実務実習18日目 チェックポイント
薬局実務実習18日目 チェックポイントと学習内容
薬局の中で行う業務に関しては、一通り参加・体験して最低限のレベルには到達出来てくる頃です。
【18日目】第4週3日目
本日のスケジュール(学習目標) チェックポイントSBOs
AM1 P210 SBOs1037
医療スタッフとの連携、患者情報共有の重要性、情報の授受
AM2 P312 SBOs936
粉砕による調剤
PM1 P311 SBOs937
一包化調剤
PM2 P321 SBOs957
服薬指導(見学・ロールプレイ)
PM3 P209 SBOs996
医療従事者への情報提供
SBOs1037;地域における医療機関と薬局薬剤師の連携を体験する。(知識・態度)
ポイントとしては、
・処方箋調剤における医療機関と薬局との連携を体験する。
・合同で開催される研修会やイベントを体験する。
となっています。
SBOs936;錠剤の粉砕、およびカプセル剤の開封の可否を判断し、実施できる。
(知識・技能)
粉砕・脱カプセルはその可否まで実習生が自力で判断できるまでの知識を習得させたい目標となります。
参考書籍として、じほう社の「錠剤・カプセル剤粉砕ハンドブック」を薬局に常備
しておけば、日常業務では問題ないレベルになると思います。
最近は、「簡易懸濁法」という内服薬の新しい方法が広まりつつあるので、医療機関や施設によっては粉砕よりもこの方法を採用している場合もあります。
こちらの参考書籍は、じほう社の「内服薬 経管投与ハンドブック」というものが
ありますので用意しておくといいかもしれません。こちらに、「簡易懸濁法可能医薬品一覧」と共に、「粉砕・脱カプセルの可否」が記載されているので便利な書籍です。
SBOs937;一回量(一包化)調剤の必要性を判断し、実施できる。(知識・技能)
一包化は、調剤報酬上の加算点数になっているので算定要件に注意が必要です。
薬剤師が必要性を判断して実施しても保険請求上は、必ず医師の指示が必要です。
一包化加算;42日以下の場合 7日又はその端数を増すごとに 32点
43日以上の場合 220点
一包化は、多種類の薬剤が投与されている患者においてしばしばみられる薬剤の飲み忘れ、飲み誤りを防止すること又は心身の特性により錠剤等を直接の被包から取り出して服用することが困難な患者に配慮することを目的とし、治療上の必要性が認められる場合に、医師の了解を得た上で行うものである。
さらに、薬学的観点から一包化の必要性を認めて一包化をした場合は薬歴、調剤録などにその理由を記載しておくことが算定要件になっているので、初めて一包化をしたときにはその理由を必ず記載しておきます。
個別指導でよく指摘されることとしては、単に飲み忘れを改善する目的だけでは算定要件を満たさないので注意するように指摘されます。
SBOs957;お薬手帳、健康手帳、患者向け説明書等を使用した服薬指導ができる。
(態度)
特に服用上、使用上の説明が必要な医薬品について学ぶ。
眼軟膏
坐剤(水溶性基剤と油脂性基剤)
吸入剤(デバイスによる使用方法の違い)
点耳薬(点耳と耳浴)
点鼻薬(エリザスカプセルなど)
ビスホスホネート系骨粗しょう症治療薬
など
SBOs996;医療スタッフおよび患者のニーズに合った医薬品情報提供を体験する。
(知識・態度)