薬局実務実習11週間(55日)12日目のスケジュール
薬局実務実習11週間(55日)12日目の
スケジュール
【12日目】第3週2日目
本日のスケジュール(学習目標) チェックポイントSBOs
AM1 P203 SBOs918
処方内容からの患者情報の把握
AM2 P310 SBOs919
計数調剤
PM1 P313 SBOs939
計数調剤(軟膏・水剤・散剤)
PM2 P317 SBOs950
薬歴の保管
PM3 P513 SBOs976
消毒の概念
SBOs918;(前)処方箋を監査して、不適切な処方箋について、その理由が
説明できる。
SBOs919 ;(前)処方箋等に基づき、疑義照会ができる。(技能・態度)
SBOs939;注射剤、散剤、液剤等の配合変化に関して実施されている回避方法
を列挙できる。
SBOs950;(前)薬歴・診療録の基本的な記載事項とその意義・重要性に
ついて説明できる。
SBOs976;(前)衛生的な手洗い、スタンダートプリコーションを実施できる。
(技能)
「生活環境における消毒の概念」というSBOsは普段、薬局にいるだけではなかなか薬剤師も知識としては薄い分野ではないでしょうか。実際にわたくしも業務で正確に消毒をすることがあまりありませんので教えるのに苦労する分野ではあります。実習テキストにも詳しく書いてあるので、実習が始まる前に熟読しておくといいでしょう。また、施設在宅などを経験しているとよく施設の看護師さんに質問されることもあるので一度基本的なことを復習しておくといいですね、逆に実際に日々消毒作業をしている詳しい看護師さんがいることもあるので教えてもらうといいですね。
実際に、胃腸風邪やインフルエンザが流行している時期には薬局でも患者様がおう吐をしてその吐しゃ物を処理しなければならないときがあると思います。そのようなときに、浅い知識で処理にあたるとそのスタッフが感染してしまう場合も想定されますので、しっかりとした根拠のある処理方法を知っておくと自信をもって対応できるのでやはりこのような知識は必要だと感じています。わたくしの薬局でも、エプロンやグローブ、消毒液などを万一のために用意しています。
スタンダードプリコーション(標準予防策)とは、感染症の有無にかかわらず全ての患者様を対象に、以下のものを感染の可能性のある物質としてみなし、対応する予防策のことです。
①血液 ②傷のある皮膚 ③粘膜④すべての体液(汗を除く) 喀痰、排泄物(尿、糞便、吐物等)、膿、胸水・腹水 等
【手洗い・手指の消毒】、【器具・設備などの消毒】、【吐物等の処理にあたる場合のスタッフの服装】、【消毒液の作り方】と大きく分けるとこの4つを押さえておくといいと思います。
SBOs939;注射剤、散剤、液剤等の配合変化に関して実施されている回避方法
を列挙できる。
薬局で注意すべき配合変化については特に散剤、シロップ剤、軟膏・クリームの混合があります。
配合変化には、薬効が低下する(配合不可、禁止)、色調が変わる、沈殿物が出来てしまう(配合注意)、うまく混ざらない(配合不適)などがあります。どれも患者様に不安を与える要因となるので、注意が必要です。あらかじめ、調べておき調剤する前に対応できるようにしておくと薬品の廃棄ロスの軽減にもつながります。添付文書では情報が少ない場合が多いので、直接製薬メーカーに問い合わせるか、インタビューフォームを参考にして薬局にあるアイティムに関しては資料を作成しておくといいと思います。
個人的には、「ウレパールクリーム10%」と他の軟膏、クリームとの混合調剤が来るといつもドキッとします。混合を始めるとすぐに液状化してしまい、軟膏壺に入れる時には軟膏へらですくえないくらいにベトベトになってしまします。調べると、「ヒルドイドソフト軟膏」や「アンテベート軟膏」、「オイラックスクリーム」などは液状化してしまうようです。薬効には影響ないようですが、疑義照会をして混合しないでお渡しするようにしています。
最近は外用薬もGE品が多く発売されており、すべての医薬品で配合に関するデータはありませんので、注意が必要です。