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薬局実務実習の進め方2019

薬局実務実習29日目 チェックポイント

薬局実務実習29日目 チェックポイントと学習内容

 

  第6週4日目となります。

 

  

【29日目】第6週4日目

 

本日のスケジュール(学習目標)      チェックポイントSBOs

 

AM1 P508                                                  SBOs1047

    学校薬剤師業務

AM2 P103                                                  SBOs965

    薬局製剤の調製

PM1 P103                                                  SBOs965

    薬局製剤の調製

PM2 P203                                                  SBOs920

    処方内容からの患者情報の把握

PM3 P203                                                  SBOs920

    処方内容からの患者情報の把握

 

 

  SBOs1047;学校薬剤師の業務を体験する。(知識・技能)

 

   学校薬剤師とは、学校保健安全法第23条により定義され、大学以外の学校(幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、高等専門学校)には学校薬剤師の設置が義務付けられています。

 また、学校保健安全法第5条の規定により、学校薬剤師は学校の学校環境衛生活動の1年間の計画「学校保健計画」を策定しなければなりません。そして、その計画に基づき、同法第6条の学校環境衛生基準に基づいた学校保健安全法施行規則に従って学校環境衛生検査を実施しています。

 わたくしの系列薬局にも学校薬剤師を担当している薬剤師が複数名いるので、季節ごとの学校薬剤師業務に実習生を同行させて、理解を深めてもらいます。

 

 【学校薬剤師の活動例】

 

  4月;飲料水の検査

  5月;照度の検査(教室内の明るさが充分であるか。)

     学校薬剤師会総会

  6月~9月;プール検査、空気検査、ホルムアルデヒド検査、照度の検査

  10月;騒音検査、塵埃(じんあい)検査、空気検査

  11月;給食室の検査(衛生環境)

     薬物乱用防止活動(講演等)

  12月~1月;空気の検査、騒音検査

        学校保健委員会

  2月;学校保健安全計画策定参加

 

  

  SBOs965;(前)薬局製剤・漢方製剤について概説できる。

 

 薬局製剤に関しては、国家試験にも簡単な問題として出題されることもあるので過去の国家試験問題で学んでいただくのもいいかと思います。

 

 【第 97 回薬剤師国家試験 問 306〜307】
  薬局製造販売医薬品(以下「薬局製剤」という)について、以下の問に答えよ。

 

  問306 (法規・制度・倫理)
 薬局製剤に係る製造販売業の許可を受けた薬局開設者に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。

 1 当該薬局以外の薬局で製造された薬局製剤を販売することはできない。
 2 薬局製剤を販売する場合には、薬剤師又は登録販売者に、当該薬局において対面で

  販売させなければならない。
 3 薬局製剤を販売の目的で調剤室に貯蔵してはならない。
 4 製造販売承認を受けた薬局製剤たる漢方処方製剤について、その成分又は分量を

   加減法により変更して製造販売することができる。
 5 薬局製剤の製造業の許可を受けることなく当該医薬品を製造することができる。

 

  正解 1.

  解説

    2.登録販売者は販売できない。

    3.調剤室に貯蔵しなければならない。

    4.分量を加減してはならない。

    5.製造業の許可が必要。

 

  問 307 (実務)
  かぜ症状を訴えて薬局を訪れた来局者に、薬局製剤の葛根湯を販売することと

  なった。来局者への説明として、適切なのはどれか。2つ選べ。

   1 胃の弱い人でも安心して服用できる。
   2 インターフェロン製剤との併用は禁忌である。
   3 頭痛や肩こりにも効果がある。
   4 食前又は食間に服用する。

 

   正解 3.4.

   解説

    1.胃腸虚弱者は、医師、薬剤師に相談すること

    2.併用禁忌ではない。併用禁忌は、小柴胡湯がある。

 

 【第102回薬剤師国家試験 問308~309】

 薬局製造販売医薬品(以下「薬局製剤」という)について、以下の問に答えよ。

 

 73歳女性。感冒様症状を訴え、薬局を訪れた。薬剤師は、薬局製造販売医薬品のかぜ薬1−②を販売することにした。
薬局製剤指針に記載されているかぜ薬1−②の成分及び分量は以下のとおりである。なお、賦形剤は乳糖水和物とした。


 

  以上をとり、散剤の製法により製する。ただし、分包散剤とする。
  1回量を1包1.0 gとし、1日3回食後服用する。

 

 問308(実務)

  薬局製造販売医薬品であるかぜ薬1−②の調製及び販売について正しいのはどれか。2つ選べ。

  1.患者の症状に合わせて成分量を増減した。
  2.重量偏差試験を行った。
  3.添付文書をつけなかった。
  4.薬を入れた袋に患者の名前を書かなかった。

 

  正解 2.4.

  解説

    1.成分量を加減できない。

    3.添付文書は添付が義務付けられている。

 

 問309(法規・制度・倫理)

  この薬局で販売する薬局製造販売医薬品に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1.薬局医薬品である。
  2.製造販売業の許可は当該薬局の所在地を管轄する地方厚生局長が与える。
  3.当該薬局の設備及び器具で製造する。
  4.製造業の許可は必要としない。
  5.店舗販売業者で販売することができる。

 

  正解 1.3.

  解説

    2.都道府県知事が与える。

    4.製造業の許可申請が必要。

    5.薬局開設者が販売することができる。

  

 

  SBOs920;処方箋の記載事項(医薬品名、分量、用法・用量等)が適切であるか

                        確認できる。(知識・技能)

 

 添付文書を繰り返し確認して、処方箋の内容が適切であるかを薬局業務の中で繰り返し確認します。実習生が、一人で疑わしいところを見つけて疑義照会が出来るレベルまで到達できるように指導薬剤師は指導します。

   

           処方監査と疑義照会の概略評価表

処方監査と疑義照会〔B 処方監査・医療安全〕 患者の病態およびナラティブ、治療の科学的根拠に基づいて、処方の妥当性を判断する。

レベル4
医薬品情報および患者情報をもとに、処方内容を監査する。医師や医療スタッフと患者に関する情報を共有(疑義照会を含む)する。


  レベル3
実習施設内で扱うすべての処方箋と調剤薬に関して医薬品情報を基に適切に監査ができ、必要に応じて疑義照会を実施する。


  レベル2
単純な処方箋(※参照)および調剤薬の監査を行い、リスク回避のための対応方法を実施する。※①処方内容を構成する医薬品の数が2~3種類と少ない処方、②1つの疾患に対する処方


   レベル1