sikkouyakuin1118’s blog

薬局実務実習の進め方2019

薬局実務実習24日目 チェックポイント

薬局実務実習24日目 チェックポイントと学習内容

 

 24日目です。

  

 

 

【24日目】第5週4日目

 

本日のスケジュール(学習目標)       チェックポイントSBOs

 

AM1 P320                                  SBOs921

    自己注射の調剤・説明

AM2 P320                                  SBOs979

    自己注射の調剤・説明

PM1 P402                                  SBOs1055

    健康管理アドバイス

PM2 P406~407                         SBOs1057

    カウンター実習

PM3 P321                                  SBOs1024

    服薬指導(見学・ロールプレイ)

 

 

 SBOs921;注射薬処方箋の記載事項(医薬品名、分量、投与速度、投与ルート等)

      が適正であるか確認できる。(知識・技能)

 

 薬局で取り扱う注射薬というと、多くがインスリン製剤だと思われます。実際には、

インスリン製剤以外にもヒト成長ホルモン製剤、血液凝固因子製剤、インターフェロンアルファ製剤などがありますが、わたくしの薬局でも取り扱ったことが全くありません。

 注射薬に限らず、在宅を行っている薬局ですと点滴バッグや経静脈製剤、中心静脈栄養(HPN)などを取り扱っているところもあると思いますが、なかなか経験が無いと教育するのも難しいところです。

 今年から、実務実習は例外を除いて薬局⇒病院の順番で実施されるようになっていますので、このように実務実習で触れられないSBOsに関しては「連携ノート」等を活用して病院に実施してもらうように依頼するといいと思います。

 

 **参考**

  無菌製剤処理加算(要届出)

  注射薬について、別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険薬局において、中心静脈栄養法用輸液、抗悪性腫瘍剤又は麻薬につき無菌製剤処理を行った場合は、1日につきそれぞれ所定の点数を加算する。

 中心静脈栄養法用輸液・・・ 1日につき67点(6歳未満135点)

 抗悪性腫瘍剤・・・・    1日につき77点(6歳未満145点)

 麻薬・・・・・       1日につき67点(6歳未満135点)

  平成 24 年4月の調剤報酬改定の際に、無菌製剤処理加算の算定要件が緩和され、「無菌製剤処理を行うための専用の部屋」が無くとも、その算定が可能となっています。

 

 施設基準

  ・2名以上の保険薬剤師(常勤は1名以上)がいること。

  ・無菌製剤処理を行うための無菌室、クリーンベンチまたは安全キャビネット

   備えていること。ただし無菌調剤室を共同利用する場合は、この限りではない。

  

 

 SBOs979;特にリスクの高い代表的な医薬品(抗悪性腫瘍薬、糖尿病治療薬、

      使用制限のある薬等)の安全管理を体験する。(知識・技能・態度)

 

 薬局の安全管理全般について、実習生に知ってもらう時間となります。医薬品は生命関連物質ですので、安全管理には十分な注意が必要です。

 麻薬や向精神薬(第一種、第二種)は記帳義務があります。実際に納品や記帳の仕方を体験してもらうといいでしょう。

 

【麻薬】

   ・麻薬小売業者の免許が必要で2年ごとの更新義務がある。

   ・納品と検品

     納品時に麻薬譲受証と麻薬譲渡証を同時に交換する。

     検品時には必ず封かんを開封して破損や欠損が無いかを卸売業者の

     立会いの下で確認する。

   ・記帳義務

     麻薬受払簿を完備して品名、受入数、払出数、年月日の出納管理を行う

   ・保管

     施錠ができる固定された麻薬金庫で保管する。

     期限切れ等、不要になった場合は都道府県知事へ麻薬廃棄許可申請をし

     麻薬取締職員の立会いのもとで廃棄する。

     また、麻薬小売業者は、毎年1回所有していた麻薬の品名及び数量、受払

     について都道府県知事に届け出なければならない。

 

 向精神薬

    ・薬局開設者は、開設許可を受けた時に向精神薬卸売業者、小売業者の免許

     を受けたとみなされる。

    ・記帳義務

      第一種及び第二種の向精神薬の譲渡、譲受、廃棄について

       「向精神薬の品名、数量」

       「年月日」

       「相手方の営業所などの名称」

       「住所」

      を記録して2年間保存しなければならない。

    ・事故

      減失、盗難、所在不明その他の事故が生じたときは、速やか

      に「向精神薬事故届」により都道府県知事に届け出る。

       末、散剤、顆粒剤      100g(包)以上

       錠剤、カプセル剤、坐剤   120個 以上

       注射剤           10アンプル(バイアル)以上

       内用液剤          10容器 以上

       経皮吸収型製剤       10枚 以上

        (**ODフィルム錠は錠剤にあたります。)   

 

   

 SBOs1055;来局者に対して、病状に合わせた適切な対応(医師への受診勧奨、

      救急対応、要指導医薬品・一般用医薬品及び検査薬等の推奨、

      生活指導等)を選択できる。(知識・態度)

 

 SBOs1057;疾病の予防および健康管理についてのアドバイスを体験する。

                           (知識・態度)

 

 処方箋を持参せずに来局される患者様への対応を学びます。

健康相談、OTC購入などで来局された来局者の応対も積極的に参加・体験していただきます。 

 

 SBOs1024;患者の薬物治療上の問題点を列挙し、適切な評価と薬学的管理の

      立案を行い、SOAP形式等で適切に記録する。(知識・技能)

 

 薬歴の必要性は、これまでに充分理解していると思われるので実際に記録を体験

してもらい、不備や不十分が無いか指導薬剤師が確認する。

 服薬指導にも、何度も参加・体験してもらいそれぞれの患者様のナラティブを理解して薬物治療に対する問題点が患者様ごとにそれぞれ違う事を体験してもらいます。

 

  S;Subjective 主観的情報   患者様が話した内容、自覚症状、問診情報

  O;Objective 客観的情報   処方内容やその変更点、薬剤師の所見

                 検査データ

  A;Assessment 評価および学習内容  薬剤師としての評価、判断、妥当性

  P;Plan 次回の計画、申し送り  今後の服薬指導目標、次回聴取予定内容